2018年10月13日 第5回 夕日寺1300年・キッズ里山フットパス
夕日寺1300年、「わくわく」・「どきどき」里山の感動をフットパス 魅力いっぱいの自然、古道は、歴史や文化へのロマンをかき立てます。私たちにとってかけがえのない宝物です。時を刻み、変貌して行く里山。子供たちに夢を繋げたい。
・夕日寺1300年、「わくわく」・「どきどき」里山の感動をフットパス。魅力いっぱいの自然、古道は、歴史や文化へのロマンをかき立てます。私たちにとってかけがえのない宝物です。
時を刻み、変貌して行く里山。子供たちに夢を繋げたい。
・いよいよ出発 :チーム6・・それぞれ作戦会議(ポイント5の攻略・時間120分・昼食自由)
※チームリーダーは子供たちで決める。:スタッフは安全確保やアドバイス:学生フォロー
※地図(国土地理院1/25000と自然園のパンフを編集 ※ポイントマップ(P1~P5表示・イラスト入)
・AM10:30:作戦開始・・・思いのコ-スで出発して行く。
※P1・・日頃の活動でコナラは愛着あるみんなのお気に入り。難なくと思ったら地形図とコースがなかなか繋がらないようだ・・・そりゃそうだ。地形図なんては初めて(日頃イラストパンフしか見ていない)
あっち、こっちと言いながらも難なくクリアー。ガッツポーズが目に浮かぶ。
ドングリ探せ・・・今年は里山のドングリは凶作(動物たちは長い冬を越せるだろうか)それでもゲット。
※P2・・石頭(いしなずこ)
いよいよ三王坂道に至る。夕日寺1300年の歴史古道。まず往来との分岐を見つけなければならない。
さて・・どっちゆく(コナラの広場は自然園の多くの道があつまる) どっちだ(リーダ-・地図だ地図)
何かわからんけど真っすぐや。行こう。あった三王坂往来の道標(左三王団地分岐・右大休場) ほっ・・
山道進む事150M、遥か白山が見える地点あり、県境の加賀富士(大門山)の遠望が素晴らしい。
何となく不安げながらも、ポイントマップP2(石頭の辻)に至る。
ここは夕日寺集落との重要な分岐路ながら表示がない。目印は「南無大慈観世音菩薩」天明5年(1785)の欠けた石標あるのみ。十字路は迷いやすい。・・・何とか発見したようだ。:P3 P4への作戦会議
ここでの判断は、地図が頼りとなる。道標は夕日寺集落への誘導もある。子供たちの判断はいかに。
3チーム直進・1チーム右折・1チーム逆コース選択・・・
※P3・・・大休場
・スズメバチの迂回路クリアー、P4(堂屋敷跡)への道標確認、前方(100M)に大休場が明るく開ける。AM12:00 それぞれのチーム到着してくる。昼食だ、おやつだ 余裕(木登り、観察、あれ何だ)
・1チーム早い(P4へ向かう)・1チーム逆回りで到着(P2へ向かう)・2チーム到着・1チ-ム未到着
※1チームはP2(石頭)で判断ミスがあったようだ。おかしいと気づき引き返し修正(良い判断だった)。
<アッキーのお話>
・夕日寺往来に化けキツネが・・・昔むかし、戸室山のふもと浅川村の若者が、菜種油の入った桶を背負って金沢の油屋へ売りに行く途中、夕日寺の大休場を通った時、ふもとの木の陰でキツネが娘に化けるのを見たそうな・・・
・安政3年(1856)前田の殿さま(なりやす)が江戸より帰国のおり、越中より二俣越えをして、この地で休まれた。当時は多くの人たちがここを行かい、通行の要でもあった。牛馬や人の履く草鞋(ぞうり)が2Mほども積もっていたと言います。又、戦国時代は軍道でもあり、城跡や空堀が点在しています。
・大きな戸室石の石碑(P3)には、寛永元年(1849)南無法界と刻まれている。供養塔(墓)であろう。
・長江谷屈指の眺望を前に、磁石と地図のコラボ・・・ここはどこ、北はどっち、みんなで整置を楽しむ。
・AM13:00 いよいよ夕日寺のルーツ・核心に迫る・・・
堂屋敷跡を目指して
・大休場(P3)の南側斜面、尾根頂部標高(150M)地点。かつての茶店跡があった。現在はベンチ数基、木陰で道標もしっかり建っている。P4への分岐点 これより約20M緑陰の中、標高差20Mを下る。
※P4堂屋敷跡・・・
・鬱蒼とした木立ちの中に、ちょっとした空間(半月形の平坦面・20Mx18M)が現れる。堂屋敷跡だ。案内板は大きなアベマキの老木に寄り添うように立っている。何かじめじめしていてあまり快適な場所とは言えない。子供たちは早く立ち去りたい様子だ。山中の造成面に占地したこの遺跡には、長い年月を経て、積もり積もった圧迫感のある「気」が一帯に漂っている。
<アッキーのお話>
・養老3年(719)泰澄大師は、白山、医王山を開山して三王坂(三ノ坂)往来を通られた。山中の洞穴で一夜を明かし、越中氷見にある「旭日山上日寺」の観世音菩薩に参拝する夢を見られたという。翌朝、不思議な夢を見たが、ここはきっと仏縁のある所らしい。山々を見渡すと近くの谷にかすみがかかり、なんとも言えない神々しい所が目に入った。なにかある、と導かれるように行くと大きな一本の木が倒れていた。大師は感ずる所があって、この木で二体の千手観音菩薩とこま犬を彫り、「養老山下日寺」と名づけて堂屋敷(お堂)を建て祀った。いつの頃か、ここが夕日寺と言われるようになり、1300年を迎える。
・延徳3年(1491)、霊場名刹として栄えたこの地も、一向一揆の動乱で寺社仏閣そのすべてを焼失させた。
・PM1:30・・・堂屋敷跡(P4)を後に山道を少し下る。明るい快適な林道に出る。日差しが心地良い。
※P5・・・(菅原神社・千手観音堂)
・堂屋敷の側縁が接する法面が少し露出している。タヌキのねぐらだ。アナグマのもあるな。夏の猛暑にもめげずキノコが顔をだしている。これ食べられる・・・真っ赤なタマゴタケ。美味しいよ。だれも賛同なし。ヌルデやヤマウルシが色付き始めた。子供たちはアケビを発見。食べて見る・・・里の秋を満喫。
・村の鎮守の菅原神社。2体の石のこま犬がこちらを見つめている。その足元に証のマツボックリを発見。
・千手観音堂はすぐ並んで建っている。現在でも多くの人々の信仰を集め、毎年 第1(日曜)ご開帳
• やったね Vサイン・・・夕日寺集落を経て終点自然園に全チームゴール。PM2:20 チーム標準
※千手観音菩薩と狛犬は、戦乱の焼失を免れ現在の菅原神社に移されていました。大正5年(1916)夕日寺観音堂を建立しこの地に安置された。人々の深い信仰心と愛情が、今日でもなお生き続けているのです。
チェックポイントを全てまわって帰ってくると、早く帰ったチームが朝取ったサツマイモで焼き芋を作っていました。焼き芋をおやつにいつものようにふりかえりをして、今日はおしまい😀 秋の里山を縦横無尽に歩きまわった一日でした。
2018年10月13日