2019年7月28日  NOTO縄文キャンプin真脇遺跡

縄文があつい!
今から6000年前~2000年前の4000年もの間、能登半島北の内浦湾、能登町真脇に人が定住していたことがわかっています。国指定縄文真脇遺跡。
今回の縄文キャンプはここで始まりました。

と、その前に。子どもたちの不安を取り除くために、事前に日帰りのデイキャンプを行いました。
どこから来たの?どんなこと好き?貫頭衣を作ってみよう!
ワクワクどきどきのはじめましての会。本キャンプのオリエンテーションを行いました。

そして、迎えた本キャンプは8月7日~9日の2泊3日。
2019年夏、連日の真夏日が続き、台風接近でフェーン現象か暑いことったら。
そんな中、元気よく県内のあちこちから12名の小学5~6年生が真脇遺跡へ集まってくれました。

普段できない本物の体験させてあげたい!というスタッフと協力していただく縄文館の高田館長さんのあつ~い想いがシンクロし実現したこの縄文キャンプ。

縄文人を感じてみたいことから
石斧で立木(ヤマザクラ)を伐る
なんちゃって貫頭衣をつくって着てみる
石おので作った丸木舟を海にうかべ、みんなで協力して漕いでみる
海で食べ物を採ることができるか
火を自分でおこせるようになる
その火を使い、縄文土器で調理する
炉を囲んで歌を歌いたい
踊りも踊ってみたり
弓矢をつくって射ってみたい
広場で寝転がって空を見上げ、星をみる

1立木伐倒石おの original

貫頭衣で炉の前で original

丸木舟こぎ2 original

弓矢完成 original

一緒に縄文キャンプをつくりあげた仲間から、参加された仲間たちへ。

自分を守るだけじゃない、周りの人たちをも助けることができる
基本的な生きる力を身に着けるヒントがつまったキャンプだったと思います。

集まった全員で、住居(テント)を確保する、石斧を使って木を伐る、丸木舟を漕ぐ、縄文土器で調理する、舞切敷火おこしで火を熾すという、縄文人がしていた生活を疑似体験。
けっして一人では成しえない、みんなで協力し助け合わないと生きては行けないことを
実感できたのではないかな。

数日間だったけど、みんな家族になれた。
この大家族の一人になれたと嬉しく思いました。笑顔になれた!

そして、縄文ロスに陥っています。

(文:さわちゃん)

縄文土器で調理 original

私もワクワクするプログラム満載の3日間。
海外から来た人達と交流し、親元から離れてのテント泊。
こどもにとってはどれほど刺激的だっただろう。

石斧でサクラの立木を伐倒、丸木舟漕ぎ、火起こし&縄文土器での調理、自作の貫頭衣を着て夜の宴、切り出した竹で弓矢作りの数々の縄文体験。
時間の許す限り、子どもたちに体験させてあげたいという大人の熱い想い。
そして、実行。素敵でした。
火おこしや石斧体験では、「ちょっとだけさせる」ではなく、
火が点くところまで、木が倒れるまで、と最後までやりきることで各々が感じた達成感。
こどもたちの今後に活かされることが楽しみです。

(文:せんちゃん)

炉を囲んで original

令和のこの時代、縄文時代にはまる人が増えているらしい。

遥か昔、約1万年以上前の縄文時代、ここ真脇には縄文人が住んでいた。
そんな歴史とロマンがある場所で楽しみにしていたテント泊キャンプ。
能登は金沢より少し涼しいんじゃないか、という勝手な期待が見事に裏切られ、連日の酷暑に体力を消耗しながらも、暑くて熱い縄文キャンプがこの夏の真脇の歴史に刻まれました。

炎天下の中、顔を真っ赤にして石斧でヤマザクラの木を切り倒したこと。
貫頭衣を着て火を囲み縄文土器パーティーをしたこと。
ちょっとした行き違いでケンカして傷ついたこと。
思うように出来なくて悔しくて泣いたこと。
苦手な食べ物、初めての食べ物に挑戦して食べてみたら、結構おいしかったこと。
泣き顔も笑顔もわたしたち大人の脳裏に生き生きと焼きついています。

便利なものがあふれている今の時代と比べて、縄文時代はいろんなものがナイづくし。
遠くの人と簡単に話せ、ナイ。
部屋がすぐに涼しくなら、ナイ。
長い距離を短い時間で移動でき、ナイ。
食べものを簡単に手に入れられ、ナイ。
冷えた食べものをすぐに温められ、ナイ。

参加者の男の子が言っていました。
「いろんなことがなくって縄文時代は可哀想。」
・・・
ホントに縄文時代って可哀想な時代?

縄文時代の“ない物”に目を向けると、現代人のわたしたちからみて可哀想な時代かもしれません。
けれども、そこにあるたくさんの“ある物”に気づいたとき、豊かな暮らしが待ち受けているように感じます。

(文:ぐっちゃん)

ササエ original

「縄文時代に生きていた人たち、すげーーー!」参加した小学生の男子の素直な言葉。

縄文の暮らしをちょっとだけ体験した参加者のみんなも、すげーーーーー!

みなさんと楽しくも深い気づきを得ることができた縄文キャンプでした。
ありがとうございました。
また縄文で会いましょう!ドレスコードは貫頭衣で。

(文;mochico)

2019年7月28日

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